中国旅行

3月末から4月頭にかけて2週間程度*1、中国旅行に行ってきたんで、忘れる前に適当に感想なり何なりを書いとこうと思います*2
で、どういう風に書くか迷ったんだけど、もう何か色々と面倒なんで先に箇条書き的に感想書いて、その後は行程順に写真(+時々コメント)載せることにします。


まず、何よりも印象に残ってるのが観光資源の凄さ。歴史の長さや支配領域の広さが違い過ぎるし、比べるのも酷なのかもしれないけど、やっぱり日本のそれとはラオウとジャギぐらい格が違った。万里の長城の凄まじいスケール感とか、故宮(紫禁城)・頤和園辺りの皇帝の権力凄かったです感はちょっと茫然とするレベルだった。

北京の街については、とにかく大気汚染(最初は黄砂かと思ってた)が酷かった。そのせいか老若男女が街中で痰を吐きまくってた。これはどうにかしないとまずいんじゃないかな。このまま放置してたら住んでる人達の呼吸器やられますよ…。ちなみに、排気ガス対策なのか、電動バイクだか電動自転車だか(日本で売られてる電動自転車よりはパワフルで、小ぶりな原付みたいな感じ)が凄く普及してて、免許なんかの問題もあるとは思うけど、日本でも導入できれば便利そうだなーとか思いながら眺めてた。

北京市内の地下鉄(路線図が山手線+中央線そっくり)がやたら安かったのも記憶に残ってる。基本的には物価は日本の2/3程度なのに、地下鉄代はどこまで行っても定額で2元(25円程度;山手線・中央線の初乗り料金の約1/5)で、しかもほぼ定刻通り運行してて、これは少し羨ましかった。
あと、流通してる紙幣が紙屑のようにボロボロでびっくりした。多くの人が財布を持ち歩いてなかったから多分そのせいなんじゃないかと思う。要らなくなったガムの包み紙みたいな状態の紙幣をお釣りにもらう事も結構あった。

他にはまぁ月並みではあるけど、日本人ってやっぱり真面目に働き過ぎだよなぁみたいな事は感じた。普通に街歩いてたら、小さな商店とか飲食店とかの店員が店頭で笑いながらネトゲやってたり爆睡してたりして、ここまで来ると行き過ぎだろうとは思うけど、やるべき仕事がほとんど無いのにさも忙しいかのように振る舞って、自他に労働への忠誠を強要するような空気を作り出してるよりは自然な光景なんじゃないかと*3。ちなみに、お店で接客してる人達はそれなりの高級店だろうと街の露店だろうと基本的には愛想が無くて(これはもう本当に分かりやすく無愛想(無表情でぶっきらぼう))、なんとか会話を試みてると、ビジネスモードから通常モードに音を立ててスイッチが切り替わったかのように急に笑顔でフレンドリーに接してくる感じだった*4

全体を通しては、合理性や手抜き追求のためにリスクを取り過ぎだなぁと思うことが多々あった。信号ほとんど無視、どこからでも渡るもんだから横断歩道が意味をなしてないのなんてその最たる例。(ちなみに、車の方も歩行者優先どこ吹く風な感じ(そもそも、あっちでは歩行者優先じゃないのかも)で、渡ってる人いても気にせずそのままのスピードで走ってくる。最初は道路渡るの滅茶苦茶恐かった。)
そんな面もあるけど、現地ツアーでガイドしてくれた日本語堪能な面白オッサン*5が「戦争が無ければ、これから先2、30年はまだまだ成長し続ける」って豪語してただけあって、活気みたいなものは感じたし、実際に何だかんだ言って経済はまだまだ上向き*6で、今が多少きつくても、先行きが明るいってのはそこで暮らす人の精神面への好影響が大きいんだろうなぁとか考えてた。まぁそうは言っても、拝金主義全盛な雰囲気も確かにあって*7、それはそれでつらそうだなぁとかとも思ったりはしたんだけど。
ちなみに、このガイドのオッサン曰く「生活コストは極めて安く一家で月300元(四千円弱)程度。高いのは家・車(日本の倍くらいらしい)・嫁。車は購入希望者が数千万人待ちの状態。」だとか。都市部の人口密度からして家が高いのは納得できるとして、車については渋滞を緩和するために国から購入規制がかかってて、希望者の中から抽選で選ばれた一定数の人間しか買えないようになってるらしい。嫁については結納的なものの金額が笑えるほど高額なんだとか。

最後に、個人的にはネット規制(金盾)が何よりもきつかった。VPN通さないとSNS他動画サイトにもアクセス出来ないのに、買ったSIMカードのキャリアがVPN弾く*8し、ネット中毒者には酷すぎる。次に中国行くとしたらこれが無くなってから*9かな。多分。



そもそも、行くことになったきっかけが父親の短期赴任だったんで、まず、成田から父親の赴任先である中国は大連へ。
ところで、最近の国際線って凄いんですね。タッチパネルモニタ+USBポートを備えたAVシステムに美味しい機内食でフライト中も快適。

牛肉料理を選んだら角煮っぽいものが出てきた。


大連のソフトウェアパークとかいう開発特区。有名なIT・メーカー系企業のロゴを冠したビルが沢山並んでた…。
普通に商業都市。幹線沿いにメガマート・大型集合住宅・大量の企業ビルがあるだけ。都内で働いてる人が年単位で飛ばされたら気が狂うんじゃないかってレベル*10

トラックの積荷だったと思われるパン。


歩行者専用通路と化した廃線


周辺で働いてる駐在員達が住んでるらしいマンション。


飯。


大連にも北京にもこういう串焼き屋がいっぱいあった。


飛行機で北京へ。


故宮博物館。日日←ざっくり言うとこんな形(長方形の敷地の真ん中を縦にメイン通路(台←みたいな形の建物内部を通れる)が通ってる)してる。入り口から出口まで直線距離で歩くだけでも相当な距離。

故宮博物館の裏にある景山公園からの眺め。都会のど真ん中にこれ。でかすぎてフレームに収まらない…。

展望も抜群でした。


もちろん万里の長城も行きました。

まぁ圧倒されますわな…。


飯。

アワビ入りフカヒレスープ。絶品だった。


明の十三陵にも行きました。


飯。肉拉麺のような何か。


地下鉄車内。これよく見ると扉の外の液晶を使った窓越し広告。画像が横にスライドして電車を追従するようになってるらしく、電車が一定の速度になるらしい部分にのみ設けられてた。サブリミナル的なチラつきがあってあまり気持ちのいい広告ではなかったけど、初めて見た時は結構びっくりしたので。


せっかく北京まで来たしね。おぼろげながら結構安かった記憶が。

ちなみに、この旅行中で一番美味しかったのはこの店。北京小王府 王府井店。


頤和園(いわえん;冗談みたいな広さの公園;昔の皇帝の避暑地(英名:Summer Palace))へ。

正直、歩き疲れてヘロヘロでした。

冗談みたいな広さの園内湖。



北京西駅。


この上島珈琲(王府井のグランドハイアット裏にある)、wi-fi飛んでる上にBGMにはiron&wineのアルバムが流れてて凄く快適だった。注文したのは中国茶*11。何茶だったかは忘れた…。飲み終わったら店員さんがお湯を追加してくれる。


北京駅。

駅そばにマクドナルド&吉野家。ちなみに、中国には何故かケンタッキーの店舗が異様に多かった。

こっちの吉野家はどんな感じなんだろと思って入ってみたら、牛丼がガッツリとローカライズされてた。


同じく駅のすぐそばに、旅行の後半お世話になったユースホステル(Beijing City Central Youth Hostel)。バス・トイレ付シングル一泊2000円程度。安いしきれいだし立地も良い(北京駅の真ん前)しオススメ。カウンターの人に英語通じたのも安心感あった。

写ってないけど大きめのブラウン管テレビもあった。全館空調(暖房)。

3F(だったと思う。多分。)にwi-fi飛んでるパブリックスペース有り。wi-fiのパスは気さくなバーテンのオッサンが教えてくれます*12


"北京の渋谷"だかなんだかと言われてる西単。

ZARAアップルストア。よく見るとアップルストア内の混み具合ヤバイ!!マヂヤバイ!!!(馬鹿)

無印もUNIQLOも、ブランドイメージで売ろうとしてるのか、全然ローカライズしてなかった。無印に至っては日本と同製品が日本のラベルのまま売られてて、買い手に不利なレートで元に換算されてるもんだから金額も日本より高かった。


圓明園(えんめいえん;広い庭園+廃墟;第二次アヘン戦争の際の仏の略奪と英の破壊活動で廃墟と化した、昔の皇帝の避暑地(英名:Old Summer Palace))へ。

公園の所々にこんな光景が。

入国して以来、至る所で見かける串焼き屋で羊(中国で主に食べられてる肉は牛と羊っぽい)の串焼きを購入し食べ歩き。味付けは五香+一味唐辛子

冬から春へ移行しつつある時季。

中二心にグイグイくる廃墟。


場所は変わって、"北京の秋葉原"だかなんだか言われてるらしい中関村。

どこも、大きなビルに小さな店舗がたくさん入ってるみたいな営業形態。金額は、日本製品はもちろん、大抵のメーカー製品も日本で買うより高かった。


北京動物園にも行きました。

子パンダの殺人的なかわいさ。


王府井にある立べ歩き飲食店街、王府井小吃街(感覚としては、飲食店しかない放生会(出店の出店がやたらと多い福岡のお祭りみたいな何か))。

また食べました。多分、左が羊で右が牛。

サソリって食べられたのか…。

ケバブのような何か。

もやしonクレープ生地。

また。多分、両方とも羊肉。

脇道に逸れるとお土産品店。


王府井駅から少し歩いた所にあるやたら長い飲食店(出店)的な何か。東華門美食坊夜市。

どのくらい長いかと言うと、端から端までビデオ回しながら歩いたら5分半かかった位長い。

こんな感じでズラッと。

申し訳ないがsheep penisはNG。 あ、でもよく考えたら日本でも白子食べるしな…。

どう見ても人手。

牡蠣のオリーブ煮。今にして思えば、よく当たらずにすんだなと。

缶ビール。50〜100円程度。どれも日本のものより度数が低かった。


雑貨屋・カフェ・安宿が集まってるらしい南锣鼓巷へも行きました。

道中にあったごく普通のキオスク的な店の店頭に積まれてた日本産漫画(ナルトとコナン)。そういえば、玉渊潭公園の湖畔にあった店でもコナン・ワンピース・テニプリ辺りのイラストが印刷された1000ピースパズル(海賊版っぽい気もするから写真貼り付けは自重)が飛ぶように売れてた。

同じく道中にあった店。よく見ると、ハルヒけいおん・AB・俺妹・ブギーポップ・ミクなんかのフィギュアが壁一面にぎっしり。他には、楽器店が集まってる通りなんかもあった。

悠長に写真撮ったりしてはいたけど、この辺りで道に迷った。ベストタイミングでプリペイドSIMの課金分を使い果たしててマップも見れなかったし、結構困った記憶が。その後、道路沿いにある読めない地図(中国語表記)を無理矢理読みながら、なんとか駅まで歩きました。(未だにどこだったかは分かってない。)


玉渊潭公園(読めない;北京で最も桜が綺麗な公園らしい)へ。 お祭りみたいな何かが開催されてた。

串焼きだったもの(外されて売ってた)を食べ歩き。

枝付きが珍しい桜。

ここにも広い園内湖。


飯。しゃぶしゃぶのお店。これだけ食べても500円ぐらいだったような。左が羊肉で右が牛肉。

ちなみに、この店は一人でも入りやすいカウンター形式のチェーン店。北京の至る所にあったし、旅行中に二度行きました。頼めば英語表記のメニューも出してもらえます。日本にも同形式のしゃぶしゃぶ店なり焼肉店なりできないかな…。


最後に中国国家博物館へ。一日あたりの入館人数に上限はあるものの、国策で毎日入館料無料らしい。

建物はこんな感じ。考古学系、中国史系のものから現代美術風のものまで、すごい展示数だったけど、撮った写真も多すぎるし、何より選べないので割愛。


帰国日前日に、東単駅から北へ少し歩いたところにある大衆飲食店にて。拉麺なんだろうけど、細麺のうどんみたいだった。関西っぽい薄味+中国風の香辛料のコクみたいな味でなかなかにおいしかった。


帰りの機内食。鶏肉料理を選んだらパエリアっぽいものが出てきた。行きの機内食と比べるとイマイチな感はあったけど、右下のデザートはおいしかった。



期間は、最後の方がやや余り気味ではあったけど、余裕があって良い感じだった。あと、foursquareでその都度チェックインしてると、無計画な旅行でも後になって旅程見直せて*13便利だった。
ちなみに、これだけ見所がある北京でも、10日くらいあれば足りそうではあった。他の都市を見て回る時の目安になりそう。

以上でジャスト100枚。疲れた…。しかも、勢いに任せて半ばトランス状態で書いたから、後日読み直して頭抱えること必至…。

*1:最初はもう少し長居しようと思ってたんだけど、ビザ無して滞在できるのは15日までだった。

*2:とは言っても、もう帰国して2ヶ月以上経ってるし、既に色々と忘れてるんじゃないかって気もする。でもまぁ、数年後に見返すかもしれないし、書かないよりはマシだろうってことで。

*3:少し前にハンズ行こうと高島屋内を通ったら、コスメ・ジュエリー店の店員が皆、見向きもせず通り抜けようとしてて、どう見てもそのフロアの客じゃない自分に向かって腰を折って逐一「いらっしゃいませ」/「ありがとうございました」って言ってきたんだけど、どう考えても過剰サービス。あれ無くすだけでも、働いてる人の負担が大分軽減されるんじゃないかってレベル。

*4:さすがに日系とかの外資系ホテルではみんな愛想良かったです。というか、日航に至っては滅茶苦茶丁寧接客な好青年風の日本人スタッフがいた…。

*5:元商社マンで娘が京大に留学してるらしい。ガイドは余興?だとかなんとかで、解説も色々と面白かった。ガイドも翌月には引退するらしい。

*6:減速してるだとか、当局が経済統計を水増ししてるだとか色々と言われてはいるけど…

*7:分かりやすいエピソードとしては、このオッサンが鞄から取り出した缶を指して「これ1缶で40万円位するんだけど、何か分かるか?」って聞いてきたってのがある。中身は煙草なんだけど、それを吸ってるのはステータスらしく、その事を誇らしげに切々と語られた。あとは分かりやすいところでは、至る所で露骨な成金趣味が見られたってのとか。

*8:現地で使ってたプリペイドSIMとVPNについては次のエントリにて。

*9:必ず無くなるとも限らないし、無くなるにしても何十年先になることやら…。むしろ何十年か後には、日本でも金盾的な検閲入るようになってるっていう笑えない面白展開も無くはなさそう…。

*10:蛇足だけど父親は随分前に帰国済み。でもまぁ元々家族全員一人暮らし(福岡・東京・京都・兵庫と見事にバラバラ)してたし、短期赴任中もこれまでと何ら変わらない感じだった。

*11:色んなお店でお茶飲んだけど、あっちでは基本的に茶こしを使わないらしい。

*12:ちなみに、グランドハイアット日航ホテルもホテルニューオータニも全館wi-fiで快適だった。でもまぁ相応の金額するし当然な気も。他色々のネット環境については次のエントリで書きます。

*13:4sqのチェックインログはそのままだと使いものにならないけど、googleカレンダーに同期させておくと、後でカレンダー上で見直せて、使えるレベルの視認性になる。